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[1299-1] 2006年10月18日(水) 22:43
コメント:
DNA鑑定結果は、99.9パーセント、向井さん夫妻のものと判定されましたが、シンディーの血は全く入ってないんですか? 素朴な疑問です。 |
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[1299-2] 名前:♂ 2006年10月19日(木) 5:17
まりこさん お早うございます
その問題は「私の思うこと」の [1225-9] 名前:♂ で拙文を記載しました。 お手数ながらそちらをお読みになった後、再度疑問点を示していただければ、解る範囲で回答させて頂きたいと思います。 |
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[1299-3] 名前:むつみ 2006年10月19日(木) 8:50
代理出産には大きく分けてサロゲートマザーとホストマザーの2種類があります。 サロゲートマザーは自分の卵子も提供し依頼者の精子を人工授精して子供を産みます。 いわゆる性行為のない不倫と考えれば解りやすいでしょう。
もう一つは向井さんがなさったような体外受精による代理出産です。 これは代理母の卵子は一切使わず子宮だけ(語弊がありますが)なので、現代のDNA鑑定法では精子提供者・卵子提供者の遺伝子のみが抽出されます。
しかし識者の間では代理母の胎内にいる間、代理母の体内で生成された羊水に浸かり、胎盤を通して栄養を受け育つことから、まったく代理母の影響がないのか、現代の鑑定法では解明されない変異などがあるのではないか?新たな鑑別法が発見されれば代理母の遺伝子か何かが子どもに伝わっていることが判明するのでは?など疑問視する声があることも事実です。
先に記したサロゲートマザーは元々が自分の卵子と自分の子宮ですので不適合等の心配は無いされていますが、体外受精による他人の卵子を使用したホストマザーの方はまだ歴史も浅く、生まれた子供がまったくの正常(語弊ありますが)かどうかはまだ判明していません。
現在、通常の不妊治療で生まれた子供が高確率で不妊になる。と言われています。 不妊症になるには理由があり、現代医学の力で子供を作っても、その不妊までが受け継がれてしまう可能性が高いと言うことです。
そして別人の卵子と子宮を使うことの安全性はまだ解っていないのです。 これから向井さんのお子さん達のようなホストマザーから生まれた子ども達が成長し、子供を作り、その子供を調べてみなければ解らない事も多い。と言うのが現状のようです。
現在、日本でホストマザーから生まれた子供で最年長者は思春期に差し掛かった所だそうです。結果が出るのはまだまだ先です。 医学や科学技術は常に発展途上でありDNA鑑定法が絶対ではない。と言うことです。 |
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[1299-6] 名前:♂ 2006年10月19日(木) 17:45
科学の範疇ではないのですが、巷には「ニセ科学」や「マッドサイエンス」というものが存在します。
「ニセ科学」というのは「見かけは科学のようでも実際には科学ではないもの」、つまり明確な科学的根拠を持たないものを言います。 具体的には、血液型性格判断、フリーエネルギー、ハチソン効果、マイナスイオン、波動などが挙げられます。 (解説:http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/nisekagaku/nisekagaku_nyumon.html)
[1299-4]:まーさまさんがご指摘の「臓器提供者の記憶」というのは、残念ながらこの範疇に入ってしまいます。 現状では科学的な根拠が無いのです。勿論、科学的根拠と裏づけが成されれば科学となります。 確かに現状の科学は万能ではなく、未知の領域もあるというのも一つの真理です。 しかし、残念ながら、これらの「ニセ科学」から真実が生まれた例を未だ知りません。 ニセ科学は、飽くまでゴシップや冗談の領域の話でして、科学的根拠が無い限り公的に議論する価値はありません。
「マッドサイエンス」の本来の意味は、 「非常に小さな誤差のような現象に着目し、重箱の隅を突付くように調べて、本質から逸脱してしまった誤った科学」 のことです。 最近では、本来の意味からかけ離れて、カルト的なニセ科学の意味合いで使っている人が多いですが。 この最近の例としては、かの有名な常温核融合などが挙げられます。 マッドサイエンスに陥ってしまう人は、えてして真面目で几帳面で真剣に物事を考える人が多いといわれています。 しかし、マッドサイエンスは決して科学にはなり得ず、多くは消滅するか、カルト集団の形成に至ってしまいます。 マッドサイエンス自体に関しては、GEのノーベル賞受賞物理化学者ラングミュアーによって原因と傾向が研究されています。 科学は決してマッドサイエンスを認めてはいません。
胎児の血液と母体の血液は交じり合わないと言うのが真実です。科学的に言うとそうなります。 胎児の血液は胎児の体内で製造され、遺伝学上の両親から受け継いだ遺伝子がその形成を支配しています。
[1299-3]:むつみさんも、この点は否定しておらず、その上で、たとえ微量でも母体の影響を受ける因子があるのでは? と言っている人もいる、と言う主張と解釈します。 もしそうでないのであれば、残念ながらマッドサイエンスの範疇に入ってしまいます。
前に書きましたように母体から供給されるものに、栄養、酸素、抗体などの免疫系物質、ニコチンやアルコールなどの物質などがあります。 一方、胎児から母体に戻されるものに、二酸化炭素、老廃物などがあります。 それでは、これらが全てか?といわれると、現状の判っているのはこうですと言うことになります。 確かに、科学は常に万能なものではありません。常に進展しています。 別のところに書きましたが、特に免疫系はまだまだ未解明なところが多く残されています。ですから、人工子宮は先が長かろうと。
では、むつみさんの言うように、全ての安全性が完全に確保されるまで科学を使用してはならない、と言うのも極論です。 科学には残念ながら、完全と言うことは有り得ないのです。常に確率論的な議論が付きまとうのは不可避です。 例えば、癌の発生メカニズムにしても、まだ完全に解明されたわけではありませんが、現に病に苛まれて治療を切に望む患者がいます。 副作用が後に明らかになることはあっても、現在の医療では可能な限りの手を尽くし、常に副作用を反映して治療を見直しています。 日進月歩で常に反芻を繰り返しながら、必死で真剣な戦いがなされているのです。医療現場はそれ程生半可なものではありません。
代理母を承認して欲しいと望む方々も、無条件に承認して欲しいと主張する人はいません。 確かに、規制の仕方によっては、大きな悲劇を生むこともあります。それが解っていない訳ではありません。 また、将来は子宮移植や人工子宮のような技術も可能にならないとも言えません(現状は無理ですが)。 そうしたことも踏まえて、これから有識者によるルール作りと社会基盤構築の検討が開始されようとしている訳です。 むしろ、これからは厚生労働省や法務省の専門部会に意見する方が、効果的で建設的かと思われます。 |
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[1299-7] 名前:さな 2006年10月19日(木) 18:22
たしかに安全性が100%確認されてないのに使用される医療もあるでしょう。 しかし、治療においてではないでしょうか。 何度も議論になっていますように、代理母は不妊治療ではありません。 新しい命そのものがサンプルになることに、多くの方が疑問や怖れ違和感を感じるのは無理もないことだと思います。 |
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[1299-8] 名前:まりこ 2006年10月20日(金) 19:08
結局、医学の進歩に伴うリスクの解明が追いついてない状態なんでしょうか・・・ あらゆる欲望が渦巻いていて、肝心の命が安易に創造される危機感。。。 サンプルで終わってほしくないですね。 偏見、伽弱体質。。。子供がかわいそうで仕方ありません。 |
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