「実物とぬいぐるみの差が、こんなにもある動物はいませんね」
2005年10月28日
子供たちに聞かせている童謡のCDに、いつのまにか、私の方が聞きほれていました。 よく知っている曲のようでも、改めて2番、3番の歌詞にまで耳を傾けてみると、じわじわ〜っときますね。・・・格闘技的に言えば、ボディブローのように後からズッシリ効いてくる、とでもいいましょうか(笑)。
お山に雨が降りました 後から後から降ってきて ちょろちょろ小川ができました
いたずら熊の子かけてきて そっと覗いて見てました 魚がいるかと見てました
何にもいないと熊の子は お水をひとくち飲みました お手々ですくって飲みました
それでもどこかにいるようで もう一度覗いて見てました 魚を待ち待ち見てました
なかなかやまない雨でした 傘でもかぶっていましょうと 頭に葉っぱをのせました
「あめふり くまのこ(鶴見正夫作詞・湯山 昭作曲)」の歌詞ですが、本っ当にかわいい詩ですよね。 私は、1、2、5番だけを知っていましたので、3、4番の歌詞を聞いたとき、不覚にもウルウルしてしまいました。 「お水をお手々ですくって、ひとくち飲む」というところに、特に反応してしまう自分に自分で驚きつつ、・・・冬眠前に、た〜んと食べてほしいなぁと、お山に住む熊の親子に思いを馳せました。 毎年、この季節になると熊出没のニュースが流れますが、テレビ画面に打たれて死んでしまった熊の姿を映す必要はないような気がしてなりません・・・。
熊の親子と言えば、以前、動物園ので白熊の親子を取材したことがあります。 白熊のお母さんが小熊におっぱいをあげているところを、金網の外からカメラを回しながら見ていたのですが、「今日は、ちょっと神経質になっている様子ですね」と、飼育係の方が言ったか言わないかの瞬間、母熊が急にこちらへ突進してきたのです! 誰もが息を飲み、声を出すこともできなかったほど、それは物凄い勢いでした。 やおら立ち上がり、私たちへ覆いかぶさるように飛びかかってきた母熊の大きな掌は空を切り、彼女は金網のすぐ内側に5メートル程の幅でグルッと掘り巡らされてあった深い溝の底へ、ドウゥと、落ちていきました。 動物園の柵の内側に掘ってある、あの溝を見るたびに、私は彼女(彼熊?)を思い出すのですが、・・・彼女が脅しではなく、本当に怒っていたら、あの大きな溝も高い柵も一気に飛び越えることができたのではないかと思えて仕方ありません。 溝に落ちた母熊はピンピンしており、気になって、後日、確認してもらった際も、「打身や骨折は見られない」とのことでしたので、彼女にとっては、「知らない人がたくさんいるわね。んもう、こっちを見ないで頂戴!」という軽いジャブ程度だったのかもしれませんが、頑丈な鉄柵&金網の外にいたにもかかわらず、私もスタッフも皆、尻もちをつきながら、しばらく放心した次第でありました。
さてさて、子供たちを迎えに行く時間がやってきました。 私も、あのお母さん熊に負けないよう(?)、ダッシュで行って参ります!
PHOTO「南国の白くま」 おいおい、オチはコレかい! という、鹿児島人のツッコミが聞こえてくるようです(笑) 九州南部には、「白くま」というカキ氷があるんですよ 初夏、向こうへ遊びにいくと、「白くま、始めました」という看板があったりして、他の土地から来た人は皆さん、ビックリしてらっしゃいます カキ氷に、いろいろフルーツをのせ、上から練乳をかけたものなんですけど、メッチャおいしいです〜諱@これは、日比谷の『かごしま遊楽館』でゲットしたもの 母が入院中、抗癌剤の影響でまったく食欲がなかったとき、よく差し入れしました 何故か、これだけは食べてくれるんですよ(笑) |