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「くまさん」

2012年4月26日

優彦さんのビデオのすぐそばで、体長(?)5センチほどの小さなくまさんを見つけました。

双葉のまりちゃんと一緒に、請戸へお線香を点てに行ったのですが、何故か妙に、立ち去りたくない気持ちになって。

気づけば、無言のまま、まりちゃんも私もそこらを歩き、洋服の生地のようなものを見つけては、それを掘り上げたり、引っぱったりしてみたのでした。

まだ見つかってない方が、もしかしたら呼んでくれているのかもしれないと思って・・・。

Jビレッジに帰らなくてはならない時間も迫り、ふっと顔を上げてみたら、視線の先で、くまさんが金色に光るラッパを吹いていたんです。

何かを見つけられなかったとしても、ここで感じたことを飲み込まないで、小さなラッパで吹いてみて。
・・・と、言ってくれているのかもしれないと、本気で思いました。

そのくらい、このくまさんは光っていたんですよ。
また誰かに見つけてもらえるかもしれないと思い、くまさんは同じところに、そのまま置いてきました。


「もしかしたら」

2012年4月26日

丁寧に洗って、しっかり手入れすれば、中身は大丈夫かもしれません。
「優彦の記録」と書いてあります。

VHSで撮ってあるということは、優彦さんは、もうかなりお兄さんかな。

地元の方に託してあります。
泥を落として再生させるのが上手なボランティアさんがいらっしゃるのだとか。

もし思い当たる方がいらしたら、どうぞ、私にご連絡ください。

浪江町請戸小学校から数百メートル山側の、道路沿いにお線香を立てられる場所がありますよね。
その近くで見つけました。


「ゲートを逆側から」

2012年4月26日

はい。
私も正しく理解して、ちゃんと未来を考えたいです。

青空のもと、このゲート脇の植え込みには、何百本ものつくしがスクスク生えていました。

この写真の右手には、とても豪華な公衆トイレがあり。
そのすぐ奥には、カラオケ屋さんのビルがありました。

お店の窓ガラスやドアが壊れていたので、泥棒が入ったのかしらと覗いてみたら、入口で猫が死んでいました。

この季節ですから、どうにか冬を越せた牛は、草を食べることに不自由しなくなっていましたが、飼われていた犬や猫が食べるエサに関しては、もうまったくない状態であるに違いありません。

途中、一匹だけ子猫を見かけましたが、動く車に心底驚く様子を見せ、すっかり野生化しているのでは・・・と感じました。


「双葉町の春」

2012年4月26日

線量について、それぞれのガイガーカウンターの特性もわからないまま、載せてしまってよかったのかどうか。

うまく説明できませんが、立ち入り禁止になっていない区域にも、驚くほど高い数値の出る場所がある・・・ということだけは確かでしたので、シロウトとして、見たままをお知らせしておくことにした次第です。

番組取材のような、下調べを担当する作家さんや、専門知識を持ったアドバイザーさんが同行する形の訪問ではなく、本っ当にまったくのプライベートで行ってきたんです。

ただ、だからこそ。

原発事故は、まだ終わっていなくて。
あの場所から、未だ放射能が漏れ続けているとしか考えられない状況を目の当たりにした一市民として、感じたことを感じたまま、謎は謎のまま、ここにストレートに書くことができると考えたんです。

国や自治体や東電に向けて何か意見するというよりも、まずは、困っている友人兄弟と、弱っていくその親御さんを、どうにか少しでも助けたいんです。


双葉郡にご自宅のある方は皆さん、お家の片付けをする際、事前に申請をし、それが通れば少しだけ町に入ることができる・・・という形で、かろうじて故郷と繋がっているのだと思います。

もちろん、どんな事情があるにせよ、もう絶対に入れないという区域もあるのでしょう。

もうすぐ帰ることのできるようになるエリアもあると聞き、少し嬉しくなったのですが、よく聞いてみると、「帰ることはできても、住むことはできないんですよ。ライフラインが復活する見通しだってまったくないですし」とのこと。

あのぅ、それは「帰る」という言葉を使っちゃいけないことなんじゃないの?

国や自治体が使う「帰る」と言葉には、マジックがあるんです。「帰れますよ」と言えば、東電からの補助金が安くてすむわけですから。

住めないのに、補助がなくなったら、どこでどうやって生活すればいいの?

亜紀さん、私たち、そこが本当に知りたいです。ものすごく不安で、みんなもう疲れ果てて限界なんです。今、うちは住所不定ってことになっていて、クレジットカードも使えないんです。避難させてもらっているいわきの住所には”住んでいる実態がない”と、カード会社は判断するんです。かと言って、双葉町は居住禁止エリアなわけで、そこに住所は置けない。先祖代々400年住んできた場所でも、もうあそこは住まいじゃないんです。

・・・。
何も言葉が見つかりませんでした。


帰る場所、ほっとする、衣食住の足りる自分の居場所。
家族が揃うホーム、スイートホーム。
そこが突然奪われたまま、説明なく振り回され、心がカラカラになってしまっている方々へ。

私がシロウトデジカメで撮った故郷の写真を、できるだけアップしておきますね。
ピントが合っていなくてすみません。

まずは。
双葉町の、あまりにも有名になってしまったゲート。


「地表10センチが気になる私」

2012年4月26日

落ち葉のあたりは、28μsv/h以上ありました。

除染、できるのかな。
もう無理なのかな。

・・・大熊町には、もうすぐ誰も入れなくなるらしいと、双葉郡の皆さんはおっしゃっていましたが。

双葉郡で花を咲かせている植物たち、元気に動き回る蟻、空高くさえずるひばり、沼地でいーっぱい鳴いていたカエル。

立ち入り禁止の看板を立てるだけでなく、すべての生物達の未来に、ちゃんと向き合ってほしいと思いました。

あの日のまま止まってしまっている町は、泣きたくなるほど寂しかったです。


「百葉箱」

2012年4月26日

多分、ここが地表から1メートルなんですね。
福島県原子力センターの空間線量は、17.17μsv/hでした。

こうして見ると、この線量計、おそらく品川保健センターが使用しているものと同じメーカーのものですね。

この看板に書いてある電話番号に問い合わせしてみたいところですが、今、オフィスが機能しているのかどうか・・・。

ナノグレイ、自分で調べてみますぞっ!
私もお腹&背中に受けていたことですし。→何故か、背中の照射痕だけ消えません。床ずれも治りません。お腹の照射痕は消えて、すっかりぽっこりしているのですが。

ちなみに、この百葉箱のすぐ横に美しい桜の木があり、その根元あたりで計ってみたところ(低い場所好きですみません)、→→つづく


「大熊町にて」

2012年4月26日

福島県原子力センターにあった、電光掲示板です。

センターの建物前、駐車場の脇に小屋があり、そこで空間線量率をずっと計測し続けているようで、中を覗くと、絶え間なく折れ線グラフが書き込まれ続けているのが見て取れました。

「4028ナノグレイ」だそうです。

う〜ん、線量率という単位もあるんですね。

ちなみに、私は癌治療のために放射線治療を受けていたのですが、その際に「50グレイ」の放射線を照射されていました。

もしかしたら、「50ナノグレイ」だったのかもしれませんが、病院ではお医者さんも放射線技師さんも、皆さん「50グレイ」と言っていたのを覚えています。

昨日はお腹から、今日は背中から、明日はまたお腹から、という具合に、毎日受けていた照射は、それが積み重なって「50グレイ」になるよう設定されていたのでは・・・と思われますが。

刻一刻と数値が変わる(この直後、4800以上になったり・・・)、この「ナノグレイ」の意味することがわからなかったので、小屋のすぐ横にある、多分、これが測定場所だなと思われる百葉箱のようなものの前で、一応線量も計ってみました。


「マイクロシーベルト」

2012年4月26日

昨日、放射線量の単位を「ミリシーベルト」と書いてしまっていた箇所を訂正しました。
正しくは、「マイクロシーベルト」です。

ちなみに、私が住んでいる品川区の保健センターから、次のような数値も引っぱってきてみましたので、どうぞご参考に。↓↓


平成24年4月23日(最新)測定場所別測定値 
@品川保健センター(北品川3) 0.09
A荏原保健センター(荏原2) 0.07

平成24年4月16日(前回)測定場所別測定値
@品川保健センター(北品川3) 0.09
A荏原保健センター(荏原2) 0.07

単位:μSv/h(マイクロシーベルト毎時)

※大気中の放射線量の測定(国の方針に基づく調査)
各測定地点では地表から1メートルの高さで測定を行いました。
測定機器はDOSE RAE PRM-1200を使用しました。


↑↑とのことです。

地表から1メートルの高さで測地するのが、一応決まりだったんですね。
ちなみに昨日書いた、うちの近所で計った数値は、地表から10センチあたりの線量でした(汗)。

でも、子ども達がいつも土やら石やら草やらで遊んでいる場所だったので、つい気になってしまって。
子どもがしゃがんだ高さ、公園の枯葉、泥だんごを作る土、側溝そばの水たまり・・・。
どうにか安心して遊ばせてあげたいですね。

しかし。
「単位の表示が間違っているのでは?」というご指摘をいただき(ありがとうございました)、今、「これは、速攻でしっかり訂正しなくちゃ!」と、いろいろ調べてみる機会を得て、・・・これまでの自分が非常にのほほんと過ごしてきていたことに、改めて気づかされました。

女川から運ばれてきた、いわゆるガレキ(この表現は、あまり使いたくない気持ちがします・・・)が、八潮にある品川清掃工場で燃やされ始めて丸10日。←初回は4月16日〜28日。次回は5月7日〜6月2日まで、土日を除く平日に燃やされるそうです。

品川区清掃事務所許可指導係の方は、「ガレキを燃やし始める前と後とを比べて、空間線量的な変化は見られません」とおっしゃっていましたが、女川のためにも、品川のためにも、子ども達の未来のためにも、この数値が安定していることに、どこまで安心していいものなのか、もう少し深くまで確かめておきたいと感じました。

係の方に、「もっともっと安心できる情報をください」と、シロウト全開の質問をしたところ、「焼却灰については、都の管轄になりますので、区ではまったく分かりません。そちらへ問い合わせてみれば・・・」と、言われましたが(^^;)