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「あれから10年です」
2011年3月26日
3月26日は、私の記念日です。 ちょうど10年前の今日、私は子宮頸がん治療を終え、退院しました。
治療を終え、という言いかたは、少し間違っているかもしれませんが(その後もなかなか体調が安定せず、よく入院していたので・・・)、4月1日からの仕事復帰へ向け、まだ冬の鋭さを残す風の中、遠く空を見上げたものです。
あれから10年。 本当に本当にいろいろなことがありました。
旅サラダからの帰り道、飛行機の窓から海岸線を眺めていたら、いろいろなことが思い出されて、何が何だかもう涙腺が壊れました。 横の席のおじさまが、本を熟読してくれていてよかったです。
あれは、退院から5年半あまり経ったとき。 導尿もできないほど血尿がひどくなり、何度目かの再入院をしたのですが、そのとき医師から言われた言葉が、今日は異常に鮮明に蘇ります。
「放射線治療をしていますから、その影響かもしれません。5年後10年後にダメージが出始めるんです」
その後、あちこち開腹して手術してもらいましたので、今の元気な私がいるわけですが、・・・原子力発電所で被ばくなさった方々は、今後、どのような気持ちで過ごされるのでしょう。
病気を治すためなどではなく、絶対に避けられたはずの事故で、、、 言葉がみつかりません。悔しいです。
しかし、逆に、私のように放射線治療を受け、人の何倍もCTやPET検査をし、もうずっと年間120回も飛行機に乗っている人間が元気にしていることを、東北・関東で暮らす皆さんは、少しだけ知っておいてください。
乳児をしっかり守ってあげるために、お水、うまくシェアできるといいですね・・・。
これからの10年は、一体どのような時間になるのでしょう。 被災地の皆さん、原発で命を張っている皆さんが、10年後、ふっと頬を緩めておられる姿を心の中に強くイメージしながら、自分にできることを探し、ひとつひとう実行していきたいと思います。
今は、高田道場で元気に汗を流す子ども達の笑顔に心救われています。 今日は、伊調 馨選手も指導に加わってくれているんですよ!
お姉さんの千春さんとは、震災後、なかなか連絡が繋がらず心配しましたが、「もう大丈夫、頑張って動いています」とのこと。 被害の状況を教えてもらいつつ、伊調姉妹の故郷エリアで子ども達を集めたイベントができないものか、また相談してみますね。
子供たちの名前をいっぱい呼んで呼びまくって、どんどん身体にぶつかってもらって、大きな声で笑ってもらいたいです。 『ダイヤモンド・キッズ・カレッジ』、東日本での開催は調整中ですが、5月は鹿児島、6月は宮崎へ行く予定ですので、待っていてくださいね。
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