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「のみしゃプラン」

2006年11月8日

「ママ〜、“のみしゃ”うたって。“のみしゃ”」と、子供たちに電話でねだられてしまいました。

泌尿器科の診察は、悩殺セクシーポーズ状態でしか受けられないため、個室に入っておりますので、看護師さんに許可をもらえば、携帯電話で子供たちともおしゃべりもできるワタクシ。
しかし、いつ、担当医や看護師さん、薬剤師さん、ヘルパーさん、お掃除係の人が入ってくるかわからない状況下、病室で電話に向かって一人歌う患者っつうのは、意外と頑丈な度胸の持ち主でなければ勤まらないような気がします。

が、異常に熱いリクエストのようですから、ここは歌っておきましょうかね。

いつもいつも通る夜汽車
静かな響き聴けば 
遠い街を思い出す

電話の向こうが妙に静かなんですけど、大丈夫かな?
こんなスローテンポのシブい歌は、電話口で歌うのには、あんまり合わないようなきがするなぁ、え、聞いてたの? あ、2番が始まるのを待ってたのね。

闇の中に続く明かり
夜汽車の窓の明かり 
はるかはるか消えてゆく

ど〜ぉよ。←古今亭志ん輔さん風に。
『のりもの探検隊 〜のりもののうた』からの聞き覚えだけど、歌詞はバッチリ頭に入っているのさ、って、え? もしもし? ・・・電話が切れてますってば。

というような、汗ばむやりとりをしつつ、会えない時間が愛育てることを信じ、今日も一人、過ごしているところです。
あ、説明し遅れましたが、子供たちの言う“のみしゃ”とは、ロシア民謡(だったかな?)に日本語の歌詞をつけた“夜汽車”という曲のことなんですよ。

万結がなかなか寝付かないとき、この“のみしゃ”を、小さな声で、超スローに歌うと、実はかなり効くんです。
歌い終え、しめしめと思って、布団から出ようとすると、その気配で起きてしまうこともあるのですが、大体は、「・・・“いたずら”もうたって」と、寝ぼけ眼のリクエストが来ます。
そうなりゃ、もうこっちのもんなんですよね〜。
爆睡までのカウントダウンが始まったといっても過言ではない瞬間なのでございます。

お山に雨が降りました 
あとからあとから降ってきて
ちょろちょろ小川ができました

いたずら熊の子かけてきて
そっとのぞいて見てました
魚はいるかと見てました

何にもいないと熊の子は
お水を一口飲みました
お手々ですくって飲みました

それでもどこかにいるようで
も一度のぞいて見てました
魚を待ち待ち見てました

なかなかやまない雨でした
傘でもかぶっていましょうと
頭に葉っぱをのせました
頭に葉っぱをのせました

・・・と。最後のリフレインで、万結の頭をなでなでし、そこで何らかの反応が返ってこなければ、“熟睡、入りましたっ”の証拠なのでございます(笑)。
この歌は、私が大好きで、確か以前、このサイトにも書いたと思うのですが、どういうわけか、この3番の歌詞が好きでたまらないんですよね〜。
熊が里まで降りてきてしまうニュースも見つつも、・・・熊が安心して過ごせる場所がどうか確保されていくよう、山にどんぐりがたくさん実るよう、恥ずかしながら、祈ることしかできない私ですが。

高田家、秋の温泉旅行はぶっ飛んでしまいましたが、熊がすっかり冬眠してしまう頃にでも、“のみしゃ”に揺られ、どこかへ行ってみたいものです。
闇の中に続く明かり・・・なんて、ロマンチック♡な気分に浸れるかどうかは謎ですが。
本物の“のみしゃ”の中で、“のみしゃ”の歌を延々と歌うことになりそうな予感もしますね〜。多分、その日ばかりは子守唄も効かないでしょうから。

どなたか、『夜汽車に揺られて遠い町へ(子供連れも可)/秋冬編』という、素晴らしいお値打ちプランをお持ちの方、いらっしゃいましたら、是非とも教えてくださいね。
ちなみに、万結は、「サンライズエクスプレス」か、「ブルートレイン」か、「北斗星」に乗りたい様子です。←が、それ以外でも構いません。乗ることになる“のみしゃ”をチェックし、事前にその電車の学習をさせてから出発すれば、んもうバッチリ楽しめると思いま〜す。