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「魅力的な血管」

2005年10月4日

昨日は、HPスタッフの皆さんと盛り上がりました。
この写真は、2次会での乾杯の図。
韓国家庭料理のお店でマッコリを囲むうち、1次会で満腹になっていたはずなのに、ついつい、皆で部隊鍋を食べてしまったくらいですから(それも、麺をお替りして!)、・・・非常に気持ちのいい盛り上がりでありました。
これからも、どうぞよろしくお願いします(拝)。

「僕たちは裏方なので・・・」と、今回は手だけの登場になっておりますが、一説によると、男の手からは、かなりの分量のフェロモンが出ているそうですから、手フェチさんには楽しんでいただける写真かもしれませんね(笑)。
あ、1人だけ、女性もいました。・・・ハイ、お茶碗を持つ手に大きな右手を添えているのが、私でございます。男の手と違ってフェロモンは出ていませんが、悲しいほど、血管が浮き出ているのが、私なんですぅ(シクシク)。
どういうわけか、手だけ、手首から先だけが、しっかり痩せている私。関節ごとにゴツゴツ出っ張った骨、緑色に透け、指を動かすたびにニョロニョロ動く血管、・・・嗚呼、本当にどうにかならないものでしょうか。

ただし、以前、たった一度だけですが、この血管をうっとりと眺め、さすってくれた男性がいたんですよ。
「なんて、魅力的な血管でしょう。・・・ここじゃ、ダメですか?」
「え! どうしよう。ここだけは、今までずっとお断りしてきたんですけど・・・」
「一回だけ、やってみませんか。・・・見れば見るほど、魅力的です」
などと、熱心に口説かれてしまい、
「ま、一回くらい、やってみましょうか。できるだけ、痛くしないでくださいよ」
と、ついに、私も折れまして、・・・で、手の甲の血管に点滴の針を入れてもらったんです。

結果は大失敗。太くて丈夫そうに見える血管ですが、とても動きやすいものらしく、直径5cm弱のどす黒いアザが1ヶ月以上消えないというオマケつきでした。まだ30歳そこそこの病棟担当医は額に汗をにじませつつ、アチコチに針を刺しては抜き、刺しては抜きを繰り返しながら、どんどん無口になっていきましたっけ。
「先生、ちょっと待ってください。今、気合を入れますから。・・・よし、来い!」
と、最後の部分だけを思いっきり叫んで、ビビらせたこともありました(笑)。
ビックリした先生が、手から消毒綿を落とすくらいの大声を上げるところがミソですので、皆さんも腹筋に力の入る状態のときはお試しください。・・・入院中の、ちょっとしたストレス解消になると思います。もっと処置の上手な先生にタッチ交代してもらえそうなタイミングだったりすれば完璧なのですが、・・・なかなか難しいですね。

私の友人に、小さく生まれた赤ちゃんに点滴針を刺す天才医師がいるのですが(もちろん、他の処置の評判も素晴らしい人です)、一緒にご飯を食べていても、「点滴の針、打ってくるから、ちょっと待ってて」と退席し、本当にすぐに戻ってきたりするんですね。まさしく針を刺すためだけに往復しているわけです。
おそらく、当直の先生がたまたまビビリさんなのでしょうが、できれば、日本中の病棟に随時1人、点滴のプロフェッショナルが待機してくれていたらいいですよね。赤ちゃんの細い細い血管から、おじいちゃんおばあちゃんの脆くなり始めた血管まで、
「大丈夫、私に任せてください。私にとっては、すべての血管が魅力的なんです!」
なんて、言いながら、スパッと決めてくれたら素敵なのに・・・。

入院中の方も、このHPへ来てくださっていると知りました。
どうぞ、点滴針がジンジン痛みませんように。
どうぞ、「明日、先生がいらっしゃるまで、湿布して我慢しましょう」などと、言われませんように。
どうぞ、わずらわしい管が全部抜ける瞬間が、一日も早く訪れますように、心からお祈りしつつ、・・・今日はこのへんで。