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「変態人間は苦手ですが・・・」
2006年8月4日
こんにちは。 もう金曜日がきてしまいました。 今、大阪へ向かう飛行機の中で、これを打っています。 新聞を読んでいたら、ショウジョウバエを使った東大チームの研究で、細胞を計画的に死なせる遺伝子『カスパーゼ』を活性化させる、もしくは、その程度を調節する仕組みが発見されたという記事が、目に飛び込んできました。 ・・・どういうわけか、私の目には、こういう記事が飛び込んでくるんですよね〜(笑)。 もっと詳しく言えば、「ショウジョウバエ」というカタカナ表記の(見出しでも何でもない)小さな文字が、ブ〜ンと飛び込んできちゃうんです。
遺伝子の勉強のとき、よく出てきましたよね、ショウジョウバエ。 小学校のときだったか、中学校のときだったかも、理科の実験室で、ショウジョウバエを飼育しましたよね、すりつぶしたバナナをえさにして。 そういえば、あれは、何のための飼育だったんだろう?? 染色体とか、寿命遺伝子とか、ましてや、カスパーゼの機能調節などというような難しい勉強のためではない実験・・・。 う〜ん、結局、あの実験から学んだことは、理科の知識ではなく、 「バナナだけ食べてるハエは汚くないんじゃないのかな」 という、あの、こっそりと確信した不思議な気持ちだけだったということのようです。←私の場合、ですけど。
ちなみに、カスパーゼは、オタマジャクシがカエルになるときも、計画的に細胞死を起こさせ、「尾をなくす」というダイナミックな生態変化に大きな役割を果たしているそうですので、・・・“変態生物好き”のワタクシにとりましては、大注目ものなのでございました。 神経系統の病気に対する治療への応用も期待される大研究ですので、東大チームの皆さんと清潔なショウジョウバエ達の活躍を、今後も熱く熱く応援したいと存じます。
さて。 今日、貼り付けた写真は、先週、どうしても頭の中が整理できなかった晩、てくてく歩いた砧公園で、ばったり出会った「カエル王子さま」です。 鼻先からお尻までの長さは10cmくらい、足を伸ばすと20cmはあろうかというカエルが、夜風に誘われて、芝生の間をひょこひょこ散歩していました。 私がカメラを取り出すと、わざわざ土の上に身体を見せてくれ、シャッターチャンスを作ってくれたので、・・・なかなかのナイスショットだと思いませんか。 ミンミン鳴くセミの声も、ゲコゲコ鳴くカエルの声も、当たり前に聞き流している毎日ですが、その声を辿っていけば、必ずや、こうして一匹一匹、命がけの変態をクリアしたセミ君なり、カエル君なりが生きていることに気づかされ、背筋の伸びる気持ちになった夜だったのでありました。ありがと。
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