
「憲法記念日」
2013年5月4日
今年ほど、日本国憲法についてじっくり考えた憲法記念日はありませんでした…。
私は、9条については変わらないでほしいと切に願う者ですが、これから先、何から何まで改憲せずにおかなければならないとは思いません。
必要があれば、皆で思いきり議論しながら、時代に沿った解釈や変更があっていいと感じますが、…やはり、そこは『憲法』ですから、そう簡単には動かせないようにしておかなければならないと考えます。
これまでの日本の歩みを見れば、「あの頃は世の中が妙に浮き足立って安直に考えていたな」とか、「よかれと思って決めた方針が、結局違う問題を引き起こし、弱い立場の人たちを傷つけることになってしまったな」とか、「どうして安全神話がまかり通ってしまっていたんだろう」などなど、後悔するケースがたくさんあったことは明らかです。
96条を「憲法改正の国会発議を各院過半数の賛成で通す」という形にしてしまったら、大変なことに繋がりかねないのではと、私個人は心配でなりません。
昔。 今の万里結太の年頃だった私は、母方の祖父から戦争について話してもらったことがありました。
「…戦争って、しちゃいけないことだね」と、私が言うと、「戦争は、起こしちゃいけないことだよ」と、怖いくらい静かに教えてくれたものです。
「起こさない」ことの大切さ。 じいちゃん、今になってすごくわかるような気がします。
まだまだ勉強不足ですが、じいちゃんたちがずっと胸に抱えていた、気の遠くなるほど深い怒りや悲しみや後悔を、少しだけかもしれませんが垣間見せてもらった者として、「起こさない」ために何ができるか、考えていきたいと思います。 |