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「ご自愛、お願いします」
2011年4月2日
木曜日の夜、上野公園や銀座周辺を車で通りかかったのですが、あまりの暗さに改めて驚きました。 賑やかなお花見や、ゴージャスな銀座の夜を楽しむ気持ちには、勿論なれるわけもありませんが、静かに夜桜を見上げたり、夜のコーヒーショップで友達と語り合ったりすることまでやめてしまったら、心が凍てついてしまったままになってしまうのでは・・・と、正直、複雑な思いでした。
居酒屋を経営している友人も、「お店、もうダメかもしれない」と、つぶやいていました。蓄えのない状態で日々を頑張り抜いていたお店は、厳しいところまできているのかもしれません。 卒業や就職のおめでとう会も、職場の歓送迎会も、元気のいい女子会も、お花見流れの合コン会もないガランとした店内で、・・・自分の何千倍も苦しい思いをしている人が大勢いるのだから、泣きごとは言えないけれど、もう天を仰ぐのみですよ、と。
『旅サラダ』のスタッフからも、「今、旅に出ようという気持ちになれる人は少ないと思いますけど、中国・韓国・台湾からのお客さんで賑わっていた九州の温泉地や、修学旅行の団体さんを泊めていた奈良・京都の旅館は、ものすごいキャンセルの数に呆然としておられて、非常に苦しい状態だそうです」と、聞いたばかりです。 どうにか番組で応援できたらいいんですが、「喪に服す」という文化慣習のある日本にあって、自粛しようという人の気持ちもまた正しいものであって、・・・本当に難しいです。
被災された皆さんへ向け、自分はどのようなことができるのか。 それを探しつつ(探し続けつつ)、その一方で、自分たちの住む町の力を目減りさせないよう、もう一度、気持ちを作り直さなければならない春になりました。
自粛したいことはして、ただし、自粛ムードに倣うことはせず、大好きな居酒屋さんや、ずっとお世話になってきたお宿へはできるだけ足を伸ばして、ちゃんと桜を眺めながら考えなくては、と思います。
皆さんは、いかがお過ごしですか。 どうぞご自愛ください。 地震、津波、原発事故の被害に遭われ、大変な思いをなさっている方々の中に、亡くなられた人を助けてあげられなかったと悔やみ、ご自分を責めていらっしゃる人も多いと聞きました。 どうぞ、ご自愛ください。 ご自分をほめてほめて、ほめまくって、大切になさってください。
「前を向きましょう」と言われる有識者もおられますが、前を向くのは、まだ先でもいいような気がします。 ただ単に、立ち止まってても、泣いてても、そこにいてください。 いつか前を向けたらいいな、くらいに、ちょっとでも思えたら、もうすごいです。
ゆっくり休んで、ゆっくり心の向きを整えて、ゆっくり歩き出してもらえるよう、応援します。 生存者罪悪感に押しつぶされそうになった経験ありの、四十路主婦より愛を込めて。 |
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