|
|
|
|
[612] 2006年10月 6日(金) 13:54
体験記 |
私は6年前に男の子を出産しました。 子供の頃に腎臓を悪くしたので、万が一を考え小児ICUのある病院へ通院しました。 30週目で浮腫がひどくなり入院しました。毎日のように健康管理をしてもらい、逆子も治り頭囲も正常なので、普通分娩で出産可能だと太鼓判を押されていました。
予定日の1週間前の夜、消灯前にトイレを済ませようと便座に座ると、パチン‥と弾けるような小さな音がして「あれ?おしっこが止まらない!?」破水だと気付くまで一瞬パニックでした。 陣痛は未だでしたが、感染を防ぐための抗生物質を入れるから…と点滴を入れ、普通分娩用に剃毛し、予備室へ行きました。 破水は11時頃でしたが、朝の6時になっても陣痛が15分間隔で痛みも弱く、陣痛室へ移動し、「進まないので、お薬使いますね〜」と言われました。 医師が1時間おきくらいにチェックし、その度に点滴の薬の濃度を上げて行きました。午後2時頃に「子宮口が7p開いてますね〜。進みが悪いので薬強くします。」 と、器械を設定して10分も経たずにバタバタと数人の医師と看護婦が来て、「赤ちゃんの心音が止まりました。帝王切開します。」と言われ、他に数人の妊婦さんがベッドに並んでいる中、簡易レントゲンを撮影され、血液検査をし、慌ただしく手術室へ運ばれました。 付き添いの夫も、同意書のハンコを取りに行く間も許されず、母音を押したそうです。 手術は半身麻酔で行われました。 麻酔医が脊髄を消毒し、血液検査の結果をまち、まるでヨーイドンで手術が始まりました。心停止から30分ほどでした。 子供が無事か心配で、手術室のライトの隙間が鏡のようにピカピカだったので、ずっと手術の様子を見ていました。 アッという間に開腹され医師が子宮にメスを入れると、「おぎゃぁ〜!!」と泣き声が聞こえました。医師がホッとしたように「よかったぁ〜。泣いた〜。」と言うのが聞こえました。「術中は痛くて皆さん声が出るんですよ。痛くないですか?」と声を掛けられましたが、子供が仮死状態なのに自分のことを考える余裕なんてありませんでした。痛かったです!
退院前に何度も「何故、子供が仮死状態になったのですか?」と担当医に尋ねましたが、ずっと答えをはぐらかされ、最後に言われたのは「あなたは妊娠に向いてないのですね。」と言う言葉でした。 私は今後のために原因が知りたかっただけなのです。
後で調べた結果、陣痛促進剤が合わなかったようなのです。 仮死状態の子供が無事に産まれる確率は50%程なのだそうです。手術室で医師がホッとした言葉を漏らしたのも納得です。 思い返せば薬の濃度が上がった時、陣痛に間隔がありませんでしたし、痛みが強すぎて気が遠くなっていました。 初めてのことで何の知識もなく異常に気付きませんでした。 万が一、あのとき子供が産声を上げてくれなかったら…と思うと、今でもあの何とも言えない緊張感が思い出され、冷や汗が出ます。 その後、病院は医療事故でTVで取り上げられ、優秀な医師が居なくなったこともあり今は患者さんも少なくなったようです。
子供はアトピーがありますが、元気に育っています。二人目は未だです。奇跡の妊娠だったのではないかと思うほどです。
このページを訪れる皆さんは妊娠に向かって頑張っていらっしやる方だと思いますので、私の経験が何かの役に立てばと思い、投稿しました。 妊娠されましたら是非、安全で信頼の出来る病院で出産なさって下さい。 皆さんの願いが叶いますことをお祈りしています。 そして、安全で無事な出産をされますことをお祈りしています。 |
|
|
|
|
|
|
|